Information Technology Planning, Implementation and IT Solutions for Business - Baseline
今、ひるまないIT投資ができるか
(2008/12/09公開)
グローバルなIT管理:プライスレス
世界でも最大規模に数えられるIT運営の管理を任されているマスターカードのロブ・リーグ氏は、仮想化、サーバー統合、ストレージ、移動度、セキュリティー、グリーンITを始めとして、多様なテクノロジーと課題に対処しなくてはなりません。
キャッシュレス社会は、まだ何光年も先の話かもしれません。しかし、決済システムはすでに光の速度で変化していると、ロブ・リーグ氏は認識しています。マスターカードワールドワイド社によりマスターカードグローバルテクノロジーアンドオペレーションズの社長に任命された同氏は、まさにターボチャージで突き進む今日のビジネス環境において、機敏性、柔軟性、先進性が不可欠であるとの理解に立っています。
「非常に刺激的な時期です。そして、非常に刺激的な仕事です」とリーグ氏は言います。「業界の大半は費用の抑制を目指していますが、マスターカードはテクノロジーとビジネスの両面で先頭に立っています」
リーグ氏は、2005年からマスターカード最高技術責任者、今年の1月からIT部門暫定社長を務めた後、5月にテクノロジーの総指揮を任されました。現在はブリュッセル(ベルギー)、シドニー(オーストラリア)、チェンナイ(旧マドラス、インド)にある大規模処理センターを含め、合計210の国と準州を監督しています。
2007年度、マスターカードは187億件を上回るトランザクション、金額にして2兆3000億ドルを取り扱いました。マスターカードのネットワークは1時間当たり1億4000万件のトランザクション処理能力を備え、応答時間は140ミリセカンド、ネットワーク可用率は99.999%です。
そればかりか、マスターカードは、単にクレジットカードとデビットカード(金融機関キャッシュカード)によるトランザクションと処理を扱う巨大企業から成長して、はるかに大きな存在へと進化してきました。現在では、ATMでの製品購入やWebを介した電子商取引のサポート、カードへの無線自動識別(RFID)チップ内蔵-この結果、同社が特許を取得したペイパステクノロジーを利用して、非接触での決済を実行できます-、PDAや電話など携帯デバイスを利用したトランザクションの電子決済システムを達成しています。
「トランザクションが発生する場所に制限されてはならない。それがマスターカードの哲学です。何であれ、カード所有者が行うトランザクションを処理できる能力が必要です。インタラクションの形態にとらわれないことが、マスターカードの信条です」と、リーグ氏は語ります。
前提としては極めて単純明快ですが、実際の作業としては極めて複雑です。世界でも最大規模のIT運営を管理するには洞察、頭脳、そして強靱(きょうじん)さが要求されます。リーグ氏とマスターカードは、仮想化、サーバー統合、ストレージ、リモートアクセス、セキュリティー、グリーンITを始めとする多数のシステム、テクノロジー、課題への対応と管理に直面します。このような任務にありながら、リーグ氏はまったく危機感を抱いていません。同時に、電子決済が主流となる21世紀社会へと、マスターカードを先導する自信もあります。
「とてつもなく大きなチャンスでもあるし、同じ程度に大きなチャレンジでもあります」と、リーグ氏は指摘します。「世界は速いスピードで変化し続けています。ビジネスを成功させる鍵は、テクノロジーが握っています」
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