Information Technology Planning, Implementation and IT Solutions for Business - Baseline
守るか?攻めるか?不況の乗り越え方
(2009/01/15公開)
ITをどう使うか
Baselineは、『エンジニアリング革命(原題:Reengineering the Corporation)』の共著者であり、世界的に有名なコンサルタントのジム・チャンピー氏に、現在の危機に対し企業がどう向き合っていくべきか、についてインタビューを行いました。
Baseline:企業は、ITどのように取り入れるべきでしょうか?
チャンピー氏:ネットワークセキュリティーとかプロセス自動再設計とか、こういう類に関する高度に先進的な素晴らしいアイデアは、多くがIT企業で生まれています。しかし、その後も生き残るアイデアはほとんどありません。それは、企業での実際の運営や意思決定に合わないからです。ですから、いかに独創的なテクノロジーでも、会社の事業形態に適合しない限り、うまくいきません。
Baseline:大きく飛躍した後に暴落した企業には、どのようなアドバイスがありますか?そんな市場の課題に対処しなくてはならない時、IT担当幹部は会社のために何ができるでしょうか?
チャンピー氏:非常に難しい問題ですね。ただ市場現象に乗るだけで、それ以外に何もしなければ、やがて競争企業が参入して、より優秀に、より迅速に、より安価にビジネスを展開した時、厄介なことになります。こういう時には、ITでさえ、助けになるとは言い切れません。
ITは、一定の期間、ゲームから脱落しないレベルの効率性を実現してくれるかもしれません。しかし、最終的に必要なのは異なるビジネスモデルであり、ビジネスへの異なる視点です。技術者に、もう一度、繰り返し言います。市場を観察していれば、次にやってくる大きな波に貢献できるかもしれません。しかし、それだけでなく時には新規の事業が必要になることも、残念ながら、厳然たる事実です。
Baseline:全般的な経済を、どのようにご覧になりますか?また、企業はどのように対処できるでしょうか?
チャンピー氏:積極的な企業にとって現在のように困難な時期はチャンスだと、私は心から信じています。受け入れにはさらに長い時間を要するでしょうから、注意を怠りなく、リソースをより厳密に管理する必要があります。しかし、企業がやるべきことは、ほぼ、直感とは相いれません。バンカーメンタリティ(守勢に入り、批判に耳を貸さず、自己の正当化を図る思考態度)になると、企業は委縮していきます。新しい市場、時新しい製品や新しいサービス、あるいは新しい分野に目を向けなくてはなりません。
また、現在のような時には、誰もが有利な取引を探していますから、競合他社の座を奪うチャンスもあります。とにかく、より賢く、より積極的になることです。シージメンタリティ(過剰な警戒心で自己防衛に徹する思考態度)を持つと、世界が経済の混乱から脱するころには、会社の規模は縮小しているでしょう。そして、世界は、必ず、現在の経済混乱から脱出します。
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