Information Technology Planning, Implementation and IT Solutions for Business - Baseline
なぜあの会社には優秀な社員が集まるのか
(2009/01/23公開)
優秀な社員をいかし、ほかの社員をも伸ばす
今回は、優秀なエンジニアやマネジャーが会社で活躍し、しかも普通の社員の能力をも向上させる実に簡単な方法を教えましょう。
どんなテクニックでしょうか。ずばり、教育です。
おっと、別のページに飛ばないでください。筆者は30年間の業界経験を通して、2つの重要な真実を発見しました。それは、IT業界の人たちは過去を知らなすぎ、しかし未来のことは強く知りたがるということです。ということは、会社が過去と未来の両方を教えることができさえすれば、プロジェクトはもっとうまくいき、有能なエンジニアやマネジャーたちがたくさん集まるのです。
おかしなことに、多くの組織はこのような取り組みに非常に消極的です。理由は2つあります。1つは教育には時間がかかりすぎること、2つ目は育てた社員が別の会社に移ってしまうということです。はっきり言って、両方ともまったく間違った考えです。
最初の「過去を知ること」を取り上げましょう。哲学者ジョージ・サンタヤナの名言を引用すれば「発展は変化によってなるものではない。維持によりもたらされるものだ。過去を忘れた者は、過去の過ちを繰り返す運命にある」のです。ITプロジェクト管理ほど、この言葉がぴたりと当てはまる分野はないでしょう。
筆者の経験では、ITエンジニアやマネジャーのほとんど(80~90%ほど)は、ITプロジェクト管理における必読書である5冊の名著のうち、1~2冊読んでいればいい方です。読んでいないがために、何十年も前から知られ、書籍も出ているような理由で、数百万ドル、数億ドル、時には数十億ドルものコストを費やす大規模なITプロジェクトがもめたり、失敗したりしています。プロジェクトの関係者が必読書の何冊かを実際に読んでさえいれば、これらの失敗の多くは、回避できたか、少なくともより早期に終わらせて損害を減らせたものです。
このため、組織全体でこれらの本を何冊か読むことをお勧めします。どれか1冊を選び、スタッフ全員分を買い求め、来月中に読むように渡しましょう。その後で、1、2回の会議を開き、現在のプロジェクトの状況にその本がどのように当てはまるかを話し合います。このような作業を繰り返し実行します。
正直、最初はおそらく混乱が起きるでしょう。これは、今までは隠され、見逃されてきたリスクや問題点を洗い出すことになるからです。しかし、同時に社員に対して、ITプロジェクトの管理と成功に真剣に取り組んでいるんだ、という強いメッセージを伝えることになります。
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