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相談相手は会社の中の人?外の人?:ESMEの可能性
(2008/11/12公開)

ESMEが拡大する企業のソーシャルネットワーキング

 Baselineは、Enterprise Social Messaging Experiment(以下ESME)-企業向けSNSで、もともとSAPテクノロジーをベースとしたマイクロブログのコラボレーションアプリケーション-が生まれた背景に注目しました。オープンでフリーなインターネット上にありとあらゆるソーシャルネットワーキングツールがはんらんする中、リスクを回避でき、より安全で、より深く協力し合えるようなソーシャルネットワークの構築を目指して、アプリケーション開発者が集まりました。彼らが目指したのは、企業のファイアウオールで守られながらも、SNSの持つメリットのほとんどを備えているソーシャルネットワークです。

 多くの企業では、社員、専門家、顧客がより密接なつながりを持てるように、TwitterやFacebookといったコンシューマー向けソーシャルネットワーキング&マイクロブログアプリケーションを利用しています。しかし、もっと企業のニーズに対応できる、同様のツールの構築を模索している企業もあります。その代表的な例がESMEです。

 数ヶ月前のことです。何人かのSAPメンターは、SNS「Plurk」上でのアプリケーション開発についてカジュアルな会話をしていました。自らメンターのひとりであるデニス・ハウレット氏によれば、メンターとは、通常、企業のコミュニティネットワークで技術的な問題に多大な貢献をし、特定の領域に関する専門知識も備えている人々のことを指します。

 何気ない会話がアイデアに変わり、それは間もなくESMEと名付けられた本格的ソーシャルネットワーキングプロジェクトになりました。アルファバージョンがリリースされたのは、およそ3ヵ月後のことです。

 「構築に携わった人たちの経歴を反映して、ESMEは興味をそそるアプリケーションです」こう語るのはレッドモンクのアナリスト、マイケル・コート氏です。「まず第一に、このプロジェクトには企業用ソフトウエア-特にERP-の専門家が多数参加しています」

 彼らは、Twitterのようなサービスを企業に適合させる方法ではなく、企業のニーズに合致するマイクロブログシステムを構築、拡張する視点からアプローチしたと、コート氏は述べます。ユーザーグループやタグクラウドを始めとするその特徴は、オンラインデモビデオで解説されています。

 さらにコート氏は言います。「ERPなどのビジネスシステムを扱った経験から、企業の既存システムと密接に統合できるため、バックエンドにあたる業務ともより統合することを期待できるのです」

 ESMEはTwitterに対抗するものではありませんが、会話の流れや「follower」のアイデアなど、Twitterの背後にあるいくつかの概念が採用されているとハウレット氏は言います。

 「ESMEは、明確に差別化されたモデルを念頭において構築されました。つまり、企業内ネットワークの中で問題を解消しなくてはならない状況で、助けてくれる人を探すという課題に対応しているのです。主としてファイアーウォール内を想定していますが、会社の境界を越えて、バリューチェーンまで含めた拡張も可能です。問題が発生したときに頼りにされる人物がいるものですが、それに代わる知識労働者の頼みの綱と考えればいいでしょう」


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Copyright © 2008 Ziff Davis Enterprise, Inc.
Originally appearing in the U.S. Edition of Baseline. All Rights Reserved.