Information Technology Planning, Implementation and IT Solutions for Business - Baseline
ソーシャルネットワークビジネス
(2008/10/15公開)
ソーシャルネットワークはいくつかの企業にとって、単なる楽しみではなくビジネスのため真剣に利用されている。
ソーシャルネットワーキングと聞くと多くの人は、FacebookやMySpaceなど高校生や大学生が行うバーチャルな寄り合いのことを考えるだろう。今のところ、多くの企業はSNS関連の技術を静観している状態で、多額の投資をした企業はほとんどない。今の経済的な状況を見ればそれは驚くには値しない。
しかし、草分け的な企業がソーシャルネットワークを従業員や業務提携先、また顧客とより緊密な関係を持つ手段として取り入れており、従来の「うちは関係ない」という態度は徐々に変わりつつある。3つの会社の経営幹部たちは、ビジネス・ピープルがLinkedIn、FacebookやXINGなどのコミュニティサイトから得られる利益を認めており、忙しく働くプロフェッショナルたちが貴重な時間を使ってまで、これらのサイトを利用するその魅力を研究している。
若い人々にとってソーシャル・ネットワーキングとは単に社交的なイベントにすぎない。同じことに興味を持つ仲間とアイデアを分かち合いその過程を楽しむ。しかし、LinkedInのようなコミュニティサイトの場合、メンバーが参加するのはもっと真剣な理由からだ。メンバーのほとんどは仕事をさらに効果的に行い、キャリアアップの助けとなるコネを作ろうとしているのだ。
ソーシャルネットワーキングを始めようと考慮している企業は、人々をこのようなコミュニティサイトへと駆り立てる起動力となっているものを認識する必要がある。つまり、自分の情報を公開し、時間を割いてまで利用する価値は何か、ということだ。ソーシャル・ネットワーキングの分野で成功するためには、企業は自分の顧客をよく理解し、業界を調査した上で、顧客の参加の見返りとして何を提供できるかをはかる実験運用を行う必要がある。
この記事では、ソーシャルネットワーキングの検証において業界の先端を行く2社、ニューヨーク生命保険会社とデルモンテ社をご紹介しよう。ニューヨーク生命では、最高情報責任者(CIO)のアイリーン・スレバン氏率いる企業情報部が、そのIT部門でいくつかのソーシャル・ネットワーキングの実験運用を行っている。このチームは関連する技術を研究し、全社で利用する方法を提案する準備を進めている。スレバン氏が機が熟したと判断すれば、ニューヨーク生命は外部の顧客にもソーシャル・ネットワーキングを拡大する可能性もある。
スレバン氏は企業レベルではソーシャル・ネットワーキングについてはほとんど何もなされてこなかったことを認めつつ、このテクノロジーは「画期的」で「ビジネスツールとして大きな位置を占める」ようになるだろうと予想している(「保険業界に革新をもたらす(原文)」を参照)。
デルモンテ社はさらに進んでいる。すでに2つのソーシャルネットワークで顧客に接触を取っており、現在3番目のものを準備中だ。これらコミュニティの対象は念入りに選ばれている。犬が大好きな人々のための「I Love My Dog」と、子どもたちに関して熱心な人々のための「Moms Online Community」だ。近日中に「I Love My Cat」が追加される予定で、先のものと同様デルモンテ社の顧客の中でも情熱的な人々を対象としている。
デルモンテ社のマーケティング事業担当副社長ウォルター・ウドウィアック氏は、これらのコミュニティの目的は「お客さまにできるだけ近づくこと」と「お客さまが持たれるもっとも差し迫った問題を見分け、購入の決定に影響する話題を理解すること」である、と説明している。(「デルモンテがソーシャルネットワーク導入(原文)」を参照)
もっとも、すべての企業が商品の熱狂的ファンを持っているわけではない。であるからこそ、自社の顧客が本当は何に関心を持っているかを見つけ出すのはマーケティング担当者の責任となってくる。例えば技術系の企業の場合、それにはプロトタイプの最新研究を提供してくれる技術ファンのコミュニティが含まれてくるかもしれない。ニューヨーク生命のような企業の場合、家族を保険で守ることに関する情報だけではなく、子どもの教育プランを立てたり、高齢の親のための社会福祉サービスを見つけたり、あるいは10代の若者が抱える問題についての助けを得たりするのに役立つ情報など、家族向けの資料を顧客は求めることだろう。
ソーシャルネットワーキングを始めようとしている企業は、それぞれ異なった顧客、商品、また目標を持っている。しかしいずれの場合も、顧客を自分たちのコミュニティに誘うためには、頭脳だけではなく心に訴える必要がある。結局のところ、われわれは仕事と生活に必要な情報だけでもすでに圧倒されている。この情報の津波の中で顧客の関心を呼ぶには、子ども、仕事、家、車、ハイテク機器、スポーツ、旅行や書籍など何であれ顧客が知りたいと思っており、もっとも熱意を持っている事柄に焦点をあわせる必要がある。
読者の組織はソーシャルネットワーキングの導入を考慮中、またはすでに導入済みだろうか?読者ご自身は何らかのコミュニティサイトに所属しておられるだろうか?もしそうなら、それらサイトは費やす時間に見合ったものだろうか?そして、Baselineのソーシャルネットワークに関心はお持ちだろうか?
筆者はソーシャルネットワーク現象について読者のご意見をお聞きしたいと思っている。ぜひお送りいただきたい。
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Copyright © 2008 Ziff Davis Enterprise, Inc.
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