Information Technology Planning, Implementation and IT Solutions for Business - Baseline
オバマ大統領のテクノロジー政策は?
(2009/02/05公開)
オバマ氏のITの現実:革新?それともただの希望?
実はオバマ大統領が直面しているテクノロジーに関する課題は、一般的な企業のCEOが毎日取り組んでいるものとほぼ同じなのです。しかしそれは、重要なインフラやセキュリティー、医療の問題に新たな光を投げかけるものでもあります。オバマ氏は、これらをどのように扱うでしょうか?
オバマ大統領が、自分のBlackberryを安全に使う方法についてシークレットサービスに問い合わせたというエピソードから、彼が個人向けテクノロジーが好きな世代であることがわかります。
しかもオバマ大統領は、国家のための独自の技術政策を考えていることがはっきりしています。特に政府の風通しをよくし、民間人を政府機構で活用し、子供たちの教育することに力を入れています。大統領はこれらの政策を実現するため、政府の最高技術責任者を任命することを要請したのです。
実際、大統領が直面している技術的な課題は、あらゆる企業のCEOが直面しているものと同じです。課題の明確な範囲や、取り組むべき作業が人の生死にかかわることが多いこと、さらに政治的な環境に特有の問題などの理由から、それが大きくなったものに過ぎません。
どんな組織にもいえることですが、テクノロジーを使って政府内を改善していくことは、技術的な課題というよりも、主にマネジメント上の課題です。技術投資は明確かつ綿密な戦略に基づいてされるべきです。またそのテクノロジーを採用する組織は、全体を考えた上で決定ができ、テクノロジーを十分に活用できるような組織でなければなりません。
これは困難な課題です。ウィッシュリストをまとめるのは簡単です。オバマ大統領は、開かれた政府と教育の重要性を強調していますが、テクノロジーが解決できる国民のニーズはつきることがないのですから。
どんな課題があるのでしょうか。国民のウィッシュリストを紹介しましょう。
・アメリカの人口は1982年から2001年までの間に20%近く増えましたが、同じ期間に交通量は236%も増加しています。これ以上の道路を作る余地はないため、道路脇のセンサー、無線周波数タグ、GPSを導入することで、効率化を図ることが期待されます。ちなみにストックホルムでは、スマートシステムの導入により交通量が22%減少し、排出量も40%低減しました。ロンドン、ブリズベン、シンガポールも同様に、このテクノロジーの恩恵を受けています。
・インテリジェントな油田テクノロジーにより、ポンプの性能と、油田の生産性を上げることが期待されます。この業界では、実際に抽出されて、何らかの形態のエネルギーとして生産されるのは、埋蔵量のわずか20~30%です。また、電気エネルギーの40~70%は「非効率な」送電網により失われています。
・ある予測によると、電子的な医療情報記録システム(EHR)とネットワーク化により、最終的には年間810億ドルの節減が可能です。医師による指示入力のコンピュータ化(CPOE)は、EHRのコンポーネントの1つですが、医師が患者に薬を処方するときに、従うべき指示を明確に示すことで、患者の安全性を高めることができます。CPOEをすべての病院に導入すると、医薬品に関係する事故を年間20万件減らし、約10億ドルを節減できると予測されています。
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