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購入 vs. 構築:導入にまつわる永遠のジレンマ
(2008/11/05公開)

買う?買わない?

 ソフトウエアアプリケーションには、購入したままで何も変更を加えない、いわゆるCOTS(commercial off-the-shelf:市販)から、最初から独自に書いた完全なカスタムのプログラムまで各種存在します。これらの両極の間に、カスタマイズや構成が行われた市販ソフトウエア、市販のソフトウエアフレームワークやライブラリを使用して作成されたカスタムソフトウエア、それらすべてを組み合わせた複雑なアプリケーションシステムなどが存在します。そこで問題となるのは、どのソリューションが最適なものかということです。

 筆者の仕事仲間が先日、勤務先の企業で論争があったと話していました。その会社には、多数のワークステーションを使って導入された基幹業務アプリケーションが存在します。このアプリケーションを使用している同社の従業員は、専用のワークステーションでそのアプリケーションを一日中使用し、ほかのソフトウエアは使用しません。これらの従業員が使用しているのは、カスタマイズされたサードパーティー製のアプリケーションですが、同社はこのアプリケーション(ここでは「QRSApp」と呼ぶことにします)について慢性的な問題を抱えており、別のソリューションを検討していました。同社は、QRSAppに引き続き修正を加えて問題を解決することも可能でした。また、別のサードパーティー製アプリケーションに切り替えることも可能でした。同社の業界内で、いくつかのほかのベンダーがこの種のアプリケーションを販売していました。または、上級ITマネージャが希望するように、完全にカスタムで専用のアプリケーションを開発してQRSAppを置き換え、同社が完全にコントロールできるようにする方法もありました。

 そこで問題となったのは、どのソリューションが最適なものかということでした。

 ここで、提起された問題点を見返してみます。次の図(単純化されたものですが)を見てください。

 ソフトウエアには、例えばMicrosoft Wordのような、変更できない市販ソフトウエアパッケージから、最初から独自に作成された完全にカスタムのプログラムまでが存在します。これら両極の間に、カスタマイズや構成が行われた市販ソフトウエア、市販のソフトウエアフレームワークやライブラリを使用して作成されたカスタムソフトウエア、それらすべてを組み合わせた複雑なシステムなどが存在します。

 既に示したように、カスタマイズの大小は、一般にほかの3つの観点であるコスト、適合性、開発期間にも直接関連しています。まず、市販ソフトウエアは、同等のカスタムソフトウエアと比較して一般に安価であり、開発と導入の時間も短くなります。MS Wordは数百ドルで購入できますが、最初から独自にワープロを開発すれば、おそらく数百万ドルは必要でしょう。同様に、カスタムソフトウエアの保守とアップデートにも時間と要員が必要となります。これに対して、市販のソフトウエアの保守はベンダーにより行われます(一般に、一定以上のアップグレードは有料となりますが)。

(編集部より:次回は、2008年11月6日に公開予定です)

(原文掲載:2008年8月27日)

原文へのリンク

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Copyright © 2008 Ziff Davis Enterprise, Inc.
Originally appearing in the U.S. Edition of Baseline. All Rights Reserved.