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進化する会社、取り残される会社
(2009/01/26公開)

将来を見通す力

 優秀な社員が集まる会社に共通する特徴は、過去を知り、未来を見極めることができることです。

 今回は、「未来を見極める」ことについて考えてみましょう。優秀なITエンジニアやマネジャーが恐れること(場合によっては、最大の恐怖)は、新しいものについていけなくなることです。新しい技術、プログラミング言語、方法論、オペレーティングシステムなどが出る度に、彼らはそれらを知りたがります。しかも、ただ知るだけでなく、必要に応じてそれらを使って仕事ができるほどまでに使いこなしたいのです。

 だからこそ、組織は社員を助けるべきです。社員の補助制度として、業績や職位に応じて、社員が選んだ技術カンファレンスやトレーニングセミナーなどに参加できるよう、参加費や交通費を年間予算として確保しましょう。社員が補助制度を使用してから退職することを恐れているのなら、あらかじめ6か月や12か月以内の退職は返済の必要がある、などと決めておきましょう。

 このような補助制度に対するよくある反論は、「社員に最新技術トレーニングを受けさせたら、退職して他社でもっといい職を探すだけだ」というものです。これは、事実を知らない者の言うことです。

 まず、このような機会を提供しなければ、優秀な社員はほぼ確実に、新しい技術を別の場所で身につけるために退職するでしょう。その結果、筆者が「死海効果」と呼ぶ現象(最高の人材が退職し、能力の低い社員だけが残る)が発生します。

 2番目に、このような機会を提供しなければ、新しいアイデア、実践、技術などが生まれなくなり、組織全体が停滞に陥るでしょう。これは、誰かが退職する、しないにかかわらず発生します。最後に、このような機会を提供しても社員が退職するのならば、それはほぼ確実に、ITグループ内(または組織全体)に別の問題があるということです。ある意味貴重なフィードバックです。

 過去を知り、将来を見極めよ。IT組織でこのような方針を進めれば、IT組織を継続的に改善できます。有能な人員を引き付けて維持することができ、予算超過や失敗を減らし、適切な新手法や新技術を活用できるようになります。このような努力をしない組織は、IT業界の泥沼に沈むことになるでしょう

 過去を知り、将来を見極めよ。これはIT業界の進化として考えてください。

原文へのリンク

(原文掲載:2008年10月31日)


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Originally appearing in the U.S. Edition of Baseline. All Rights Reserved.