Information Technology Planning, Implementation and IT Solutions for Business - Baseline
バーゲンがなくなる?進化する小売業の秘密
(2009/02/02公開)
POSで情報の統合
POSシステムによる大幅な効果が期待できるもう1つの領域として、ビジネスインテリジェンスおよびサプライチェーンの自動化があります。ニューヨークシティーに本社を置くアパレル会社バーナード・チャウスでは、クリックビュー(QlikView)で作動するスカイパッドビジネスインテリジェンス(Skypad Business Intelligence)を使っています。スカイパッドはタイムリーなPOSデータを生産/流通データと直接的に統合し、視認性の高いダッシュボードの形態で表示するため、以前より短時間で、賢明な商品の立案、適合、(何百にも上るアウトレット間での)移動を実現します。
バーナード・チャウス社の最高情報責任者エド・エスキュー氏によると、「いくつか対処しなくてはならない問題点がありました。ベストセラー商品とワーストセラー商品を、店舗での販売時点で、もっと効率的に追跡できる視認性が必要でした。そういうタイムリーなデータを利用することで、在庫レベルや補充レベルに機敏に対処できるようになりました。特定の商品がよく売れていれば在庫を追加し、予測したほど売れなければ在庫を減少、中止、再配分する…。これらを迅速に実行できます」
スカイパッドソフトウエアを導入するまでは週ごとにトランザクションをまとめた情報しかなく、「基本的に、手探りで機能していた」状態だったとエスキューさんは言います。「スカイパッドを実装してからは、ある商品の中でも、実際に売れている色やサイズを特定できます」
「現在では、ビジネス活動に関するデータを電話でバイヤーと共有できます。どういう商品を買い付ければよいか、また、特定のスタイルをいつ他店に移動すればよいか…。そういったことを、店舗での活動に基づいて、アドバイスできます。おかげで、得意先のサポートや管理も向上しています。一番有意義なメリットは在庫レベルを管理できることですね。シーズン末に商品が不足したり、逆に作り過ぎて、売りつくしセールで損を出すようなこともなくなりました」
会社の売り上げに関する理解の深まりは、財政面での節約にもつながっています。「スカイパッドソフトウエアを導入する前は、シーズン末に売れ残り在庫が見つかることがありました。それでは、販売利益を引き揚げようにも遅過ぎて、大きな黒字を出すことはできません。シーズンを問わず、返品や大幅な値引きの結果、何十万ドルも損を出して、実売が大幅に侵食される場合もありました」
紹介した実例のほか、適切なPOSソリューションは煩雑な会計作業の簡便化にもつながっています。例えば、徴収した税金の合計と報告、ビジネス終了後の日常的な現金残高の確認、などなど。ゴールデン・スプーン社のヨーグルトショップでは、毎晩何時間もかけ、手作業でレシートと現金残高を照合していました。しかし、新たにマイクロソフト社のPOSソフトウエアを導入してからは「ほんの数分で作業が終わります。おまけに、以前より正確です」と、フェラーロさんは言います。
何らかの小売りを運営している企業はすべからくPOSシステムを検討し、さまざまなコンピューティングシステムを密接に連携して、そこから得られる実時間に密接したデータを有効活用する方法を把握するべきでしょう。
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