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壁を取り払うと見えてくるもの
(2009/02/17公開)

救世主は誰だ

 史上最悪の経済危機に見舞われたグローバル企業が足踏みする中、救世主になると期待されているのが中小企業です。

革新の必要性と時期

 前回紹介したコカ・コーラ社のような事例は、想像以上にたくさんあります。しかし、革新の価値を理解することと、実際に達成することは全く違うものです。変化をもたらすということは、頭の中で既に確立されたビジネスの方針を変え、新しい試みを広く受け入れ、失敗の可能性を容認しなければならないということです。そのためには創造的な思考ができる人、恐れないリーダー、変化を受け入れる企業文化が必要であり、新しいアイデアを優れた製品やサービスに変換する能力が要求されます。

 若い企業は、変化の妨げとなるような過去の伝統がないため、環境変化の適応に優れています。実際、このような企業はしがみつけるような実績のある収益源を持たないため、変化への適応しなければならないのです。

 これは、簡単な問題とも、難しい問題ともいえます。市場の混乱の中で革新を生み出す能力は、繁栄と破滅とを分ける鍵となり得るものです。あらゆる規模の組織は、革新を生み出す能力をテストされます。中小企業はその流れの最先端、まさに中心に位置しています。これらの新しい企業のほとんどは、革新的なアイデアが存在意義そのものであるといえるでしょう。こうした企業は、一部の大企業の賃借対照表上にあるコストを発生させるだけの部門ではありません。

境界を越えて

 今日の予測しにくい市場では、あらゆる企業が従来の境界を越えて拡大する必要があります。社外には、はるかに有能な、新しいアイデアを持つ人々がいます。革新とは製品に関するものだけではないことに注意してください。実際に、ビジネスプロセスやビジネスモデルの革新によって、はるかに大きな利益が得られることがあるのは明らかです。その利益とは、現在使っているものよりも効率的で、リスクの少ないプロセスやモデルそのものかもしれません。

 組織は、市場、競合、サプライチェーン、顧客が、国際経済の変動に応じて再編成されるのに対応して、継続的に調整を行う能力を得る必要があります。その能力と、継続的な革新を行う要求とのバランスをとるには、堅実な経営が必要です。これは特に、市場が劇的に変化している時期には重要となります。

 組織は、自らを「拡張型企業」として経営することで、革新を見いだし、達成することが可能になります。このためには、経営の革新、つまり新しいプロセス、組織構造、情報の流れにより、集約された企業、すなわち企業全体として環境の変化を察知し、それに対応できる企業への転換が必要となるでしょう。

原文へのリンク

(原文掲載:2008年10月24日)


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Copyright © 2008 Ziff Davis Enterprise, Inc.
Originally appearing in the U.S. Edition of Baseline. All Rights Reserved.