TEDIA会員に登録したメールアドレスとパスワードを入力してください

メールアドレス:

     パスワード:


パスワードを忘れた方はパスワードの確認を行ってください。

TEDIA会員へのご登録がお済みで無い方はこちらで登録ができます


>> テクノロジーポータル TEDIA トップページへ戻る <<

mark Software Developer's Think IT mark 失敗しないソフト選び Find-IT mark テクノロジーポータル TEDIA

会員登録 登録情報管理

TEDIA SponsorsInformation Technology Planning, Implementation and IT Solutions for Business - Baseline

変化への挑戦、プライスレス
(2008/12/10公開)

より優れたネットワークの構築

 クレジットカード産業は進化し続ける-これは絶対に確実です。つつましい誕生のきっかけ、そして1952年に登場した単純なプラスチックカード以来、磁気帯、マイクロチップ、電子システムがその都度業界の再定義を繰り返してきました。そのようなプロセスを通じて不変なのは、革新と展望の必要性です。そして、これら2つの要素に肉薄する3番目の要素が、ITシステムへの継続的な投資です。

 マスターカードは確かにITの重要性を認識しています。10年前には1億6000万ドルを投じてITの完全な見直しを行い、コンポーネントベースのアーキテクチャを導入しました。そして現在、その投資が実らせた収穫を刈り取ると同時に、現金よりプラスチックを選択しつつある社会から利益を享受しています。

 ちょっと考えてみてください-マスターカードのネットワークは、今や日常的に1分間で30,000件以上のトランザクションを処理しているのです。クレジットカードとデビットカードを利用した支出は世界で5兆ドルを超えますが、マスターカードの取引高は事実その25%以上を占めています。

 リサーチ/コンサルティング会社セレント(ニューヨークに本社)のアナリスト、レッド・ギレン氏は、マスターカードが「想像しうる限り、銀行業の一番おいしい部分」の1つを占領していると言います。金融サービスを提供する持ち株会社レイモンド ジェームズ ファイナンシャル(フロリダ州セント ピーターズバーグに本部)は、今後数年にかけて、マスターカードは25%以上の成長を続けるだろうと予測しています。

 IT運営が決して事業の成長から遅れをとることがないように、リーグ氏は実現可能な最高度にロバスト(頑健)でアジャイル(俊敏)なIT環境の構築に努力を注いでいます。「この次にはどのような革新が登場するか、テクノロジーや消費者の傾向はこれからどこへ向かうか-そういったことが不明の環境です」リーグ氏は言います。「決済がどのように発展していくかも分からないし、具体的にどのような形態をとるのかも分かりません。したがって、拡張が可能で、高度に柔軟なIT環境を構築することが重要です。事業のニーズが発生する前に有効な処理プラットホームを確実に準備しておく、それが目標です」

 現在までのところ、マスターカードがITの先陣を切っているという点で、リーグ氏は優れた実績を挙げています。制約にとらわれないオープンな方法で市場にアプローチすべく、5年前にITシステムの改革と書き直しを行った際にも、リーグ氏が大きな働きをしました。

 「私たちは、ISO(国際標準化機構)が定義したフォーマットでトランザクションを受け入れることに、もっともっと受容的になろうと決断しました。そうすれば、誰でもマスターカードのシステムに接続できるようになるわけですから」とリーグ氏は説明します。この取り組みはマスターカード全体を通じて、そしてマスターカードを越えて、波紋を広げていきました。その結果、マスターカードのソフトウエア開発に対する取り組み姿勢が形成され、「ネットワークをインテリジェンスでリードする」システム開発がITの指針となりました。

 マスターカードでは、トランザクションを単にそのまま中央処理施設に送るのではなく、ハブアンドスポーク方式のIT環境を構築して、もっとも効率的に処理できる場所へトランザクションを振り分けています。これはメインフレームとPCベースサーバー(および占有ソフトウエア)を利用するルールベースのアーキテクチャで、パフォーマンスをリアルタイムで監視するため、局地的な処理能力の限界や変動を回避すると同時に、低速化やそのほかのネットワーク障害を防止します。「両方の世界の一番良いところを手に入れる最善のアプローチです」とリーグ氏は指摘します。

 マスターカードは、カード発行企業としては初めて、今も広く利用されているVPNテクノロジーを実施しました。しかし、現在、リーグ氏はマルチプロトコルラベルスイッチングに目を向け、次世代の安全なトランザクション処理へとマスターカードの方向転換を図っています。リーグ氏は、このテクノロジーが、より進歩したリスクスコアリング アルゴリズムを組み込む一方、現在運営している物理的ハブの数を削減して、データセンターの管理を簡易化するものと期待しています。リーグ氏は、また、サービス指向アーキテクチャによってソフトウエア資産を簡素化し、俊敏性の高いIT環境を構築できると確信しています。

 ミズーリ州オーファロンには25,000平方フィートに及ぶマスターカードのグローバルテクノロジーオペレーションズセンターがあります。ここは複数のz/OS IBMメインフレーム、何百ユニットものIBM AIX、サン社ソラリス、マイクロソフト社ウィンドウズのサーバーを備えた、最新鋭システムの見本です。このデータセンターは、目下、100テラバイトを超えるデータを保持しています。オラクルとIBM DB2のデータベースを使用しているため、実際には、合計1.8ペタバイト以上の利用が可能です。

 環境管理するにあたっては、IBMのTivoliシステム管理ソフトウエアとBMC、CA、EMCのアプリケーションを併用しています。ビジネス継続性と障害回復には、ネットワーク接続ストレージとストレージエリアネットワーク、および、EMC、日立データシステムズ、そのほかの仮想テープデバイスを使用しています。

 当然のことながら、巨大な規模のデータセンターと増大し続ける処理能力の需要を抱えるマスターカードは、仮想化と整理統合の戦略を積極的に推進しています。2003年には、データセンター内とネットワーク全体にVMウエアの配備を開始しました。「使っていないコンピュータをたくさんシャットダウンして、ずいぶんグリーンになりました」と、リーグ氏は言います。仮想化も、管理上の煩雑さを軽減しエネルギー費を削減する効果をあげています。

 柔軟なIT環境では、管理者や事業アナリストが迅速にデータマートを作成することができ、事業のフロントエンドに位置するクライアントサーバーアーキテクチャを通してあらゆる情報へのアクセスが実現します。リーグ氏は、このような柔軟性と俊敏性が絶対不可欠だと強調します。

 マスターカードのアナリストは、いつ何時でも、その時点での傾向、パターン、変化を分析できます。したがって、マスターカードは変化し続ける業況にスピーディーに適応できます。また、高度な新しい方法でデータを活用し、より進化したスコアリングモデル、アルゴリズム、リアルタイムリスク製品の開発を継続します。


1    2    次のページ

Copyright © 2008 Ziff Davis Enterprise, Inc.
Originally appearing in the U.S. Edition of Baseline. All Rights Reserved.