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どうなる?Windows:マイクロソフトの行く末
(2008/12/18公開)

競合面でのWindows

 Windows 7が市場に登場した暁には、あら探しの的になるでしょう。それはVistaの過去のせいばかりではなく、マイクロソフトの競合企業が権威を持ち始めているためです。しかし、そういう状況は悪いことではないと、ディディオ氏は言います。「マイクロソフトにとって、Linuxとオープン・ソースの出現は歓迎すべきことだったと、私は思います。おかげで油断することがなかった。どんなときでも、警戒心を持つのは良いことです」

 以前のユーザーは、Windowsの幻想にしがみついていました。しかし、最近では、Red HatやUbuntuのようなオープンソースのディストリビューションを、Windowsに代わる有望な選択肢とみなす消費者や企業が増加しています。Ubuntuのスポンサーであるカノニカル社は、デスクトップとサーバー両方のUbuntuユーザーをサポートしています。カノニカル社マーケティング・マネジャーのゲリー・カー氏は、このような競合がマイクロソフトをそれほど危惧(きぐ)させているとは考えていません。ただし、マイクロソフトはビジネスのやり方の調整を迫られている、と考えます。

 「WindowsやAppleに代わってユーザーが受け入れる選択肢がある-このことが明白になれば、WindowsやAppleしかないという主張が説得力を失って、マイクロソフトやアップルは価格を維持することが難しくなるでしょう」と、カー氏は言います。「マイクロソフトが消滅するとは思いません。変化するだけです。そして、変化の引き金が選択肢としてのオープンソースです」

 確かに、過去18ヶ月で、Ubuntuは驚異的なけん引力を獲得しています。IDCによれば、マーケットシェアはゼロ%から(非常に控えめな!)3%へと上昇しました。

 これでマイクロソフトの純益が大きく削られるわけではありませんが、ユーザーがほかのオプションに目を向けていることは証明されています。

 「ユーザーの決断は、コスト面に左右される度合いが高まっています。しかし、基本的には選択の問題として、ユーザーはとらえています」と、カー氏は解説します。

 一例を挙げると、Ubuntuをサポートするカスタマーとして、カノニカル社は先ごろウィキペディアと署名契約を結びました。カー氏によれば、ウィキペディアのIT部門がこの無料ディストリビューションを選んだ主な理由は、3つあります。第1の理由は、スタッフがすでに若干のLinux技能を持っていたこと。第2の理由は、自分たちのシステムをもっと自由に管理したかったこと。つまり、ライセンス契約の再交渉を心配せずに、サーバー数を増やせる自由です。そして、おそらく一番重要な第3の理由は、自分たちの判断で、コードにアクセスして修正やカスタマイズを行える権限を持つことです。

 カー氏の意見では、特定の市場区分ではこのような管理の問題が絶対的に重要な論点です。「マイクロソフトは、さほど心配していないはずです。そういうことを問題にしない、つまり喜んでライセンス料を払うし、喜んでサポート料を払うという既存の市場基盤を、かなり十分持っていますからね。変化したのは、以前は、たとえ管理面が不満でも、ほとんど選択の余地がなかった点です。いずれにしても、マイクロソフトを使うしかなかった」

 もちろん、多数の企業にとっては、単にマイクロソフトかオープンソースかという二者択一ではありません。オープンソースを採用する企業も、大多数はマイクロソフトを併用します。ディディオ氏によれば、ここが重要な焦点です。マイクロソフトは、選択肢としてのLinuxやそのほかのオープンソースと競争しなくてはならないと同時に、相互運用性の問題にわずらわされずWindowsで混合環境を稼働させたいというユーザーに適切な柔軟性を提供しなくてはなりません。この課題は、Windowsの将来的な成功を左右する要素として、今後ますます重要になるとディディオ氏は考えています。

 「ユーザーが欲しいのは柔軟性です。ユーザーはただ1つの環境に束縛されたくありません。もちろん、マイクロソフトだけでなく、ベンダーはどこもベンダーロックイン戦略をとっていますから、これはユーザーとベンダーの正面衝突です」しかし、マイクロソフトがノベルと契約を結んだ事実は、ユーザーのメリットを優先して競合他社と協力する姿勢を象徴していると、ディディオ氏はみなします。「バルマー氏は、何はともあれ、実利的な人物です。ですから、それらの新技術でライセンス供与面での自社の魅力を高めようというのが、マイクロソフトの目的の一部です」


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Originally appearing in the U.S. Edition of Baseline. All Rights Reserved.