Information Technology Planning, Implementation and IT Solutions for Business - Baseline
なぜ、あなたの開発チームは二流と言われるのか
(2009/02/25公開)
一流のITプロジェクトに二流品質のソフトウエア
かなり前のことですが、コンピューターに関する数々の著書で有名なジェラルド・ワインバーグ氏が語った有名な言葉があります。いわく「プログラマーがプログラムを書く方法で大工が建物を建築したら、たった一羽のキツツキが到来しただけで、文明はあっさりと崩壊してしまうことだろう」
ワインバーグ氏が最初に発したこの指摘以来、ソフトウエアの品質に対する取り組みは確かに向上してきました。多くの組織で、ソフトウエア品質は向上しています。その一方で、過去10年、私がお目にかかった問題のあるソフトウエアや失敗したソフトウエアのプロジェクトも少なくありません。それらのプロジェクトはソフトウエア品質を、ITプロジェクト管理に絶対不可欠なものではなく、むしろ後から考えればいい、というように扱っていました。情報技術プロジェクトによって左右される金額(数百万ドルから5億ドル前後まで)を考えれば、当然、あらゆる努力を払ってソフトウエアの品質が確保されているだろうと考えませんか?ところが、現実は大違いです。
ほぼ35年間ITにかかわってきた筆者の観察によると、ソフトウエア品質管理(SQAあるいはQA)に対する上層管理陣の認識には問題があります。ソフトウエア品質管理をコーディング完了後からアプリケーション実装開始までの厄介な(かつ、短ければ短いほど結構な)テスト期間と位置付けている場合が、あまりに多いのです。その結果、仮にQAグループのようなものが存在する場合でも、大抵、わずかな時間と資金しか与えられず、とても任務遂行などできない実情です。
さらに、上層管理陣と(はっきり言って)IT管理陣は、QAを単なる「テスト」ととらえる傾向があります。そんな訳ですから、コーディングが完了したら、何人かの役立たずを連れてきて、若干のテストスクリプトを実行するだけでQAが済んだことになるのです。実際にはQAは単なるテスト以上の活動であり、ただテストスクリプトを実行するよりはるかに大きな内容の活動です。
1975年、フレッド・ブルックス氏は言いました...重要なソフトウエアプロジェクトでは1/3の時間を分析に、1/6の時間をコーディングに、1/2の時間をテストに割り当てるべきだ、と。管理者が聞いたら、ほとんどが心臓発作を起こしそうな割合ではありませんか。しかし、ブルックス氏はこうも言いました...1/2の時間をテストに割り当てても割り当てなくても、結局はそうなる、と。筆者自身、数多くの一流ITプロジェクトでこの事実を目にしてきました。あらかじめ適切なQAの立案と予算を渋ったために、何ヶ月も何年も遅れを出したプロジェクトです。
QAに対する障害が単に時間と資金の不足によるものであれば、より多くの時間と資金を割り当てることで問題は簡単に解決します。ところが、もうひとつ、もっと解決の難しい障害があります。手短に言うなら、QAに携わるITエンジニアは、実際のコーディングに携わるITエンジニアより、職業的に地位が低いのです。まさに以前からIT界にある冗談のとおり、「プログラムする」という動詞は「(私が設計する、あなたがコーディングする、彼または彼女がテストする」と活用変化するのです。
Copyright © 2008 Ziff Davis Enterprise, Inc.
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