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なぜ「FORTUNE」は恐慌時代に発行されたのか?
(2009/03/10公開)
大恐慌さなかの大胆な試み
Appleは不況の中で創業し、不況の中でiPodという新しい製品を生み、多くのユーザーをとりこにしています。
これは特別な例でしょうか?ジョブズ氏の起こした奇跡でしょうか?よく考えてください。フレデリック・スミス氏は1973年に、ジェット燃料の価格が暴騰し始めたときにFedExを興しました。ビル・ゲイツ氏とポール・アレン氏は1975年にMicrosoftを設立しました。Time社は1974年2月にPeople誌を創刊しました。さらに、同社は世界恐慌の最中にFortune誌を創刊しました。
「Fortune(幸運、財産、一山あてる)」という名前の雑誌を大恐慌の最中に創刊するのは、大胆な試みだったと言えるでしょう。それだけでなく、Luce氏はこの雑誌を1部1ドルという常識はずれの価格に設定しました。しかし、1937年にはFortuneは46万人の購読者を持ち、50万ドル近い売り上げを得ていました。
おそらく、単に無謀な試みではなかったということでしょう。優れた出版業者としてのHenry Luce氏の直感だったのかもしれません。
ノースウエスタン大学のKellogg School of Managementの教授であるAndrew J. Razeghi氏は、これは偶然ではないと述べています。「Fortuneが成功したのは、あらゆる優れた新製品と同じ理由です。つまり、顧客の生活に意味のある独自の貢献を行ったこと、それだけです」。
「実際に、株価の暴落はビジネス文化への関心を呼び覚ましました。人々は、アメリカという企業の閉じたドアの背後、重役用会議室、神聖な広間の裏で行われていることに、より注目するようになったのです。Fortune誌は、世界恐慌にもかかわらず成功したのではありません。世界恐慌だからこそ成功したのです。Luce氏は、大きな革新を成し遂げたほかの人々と同じく、市場において満たされていない要望を見つけ、それを満たしたのです」[i]
[i] Andrew J. Razeghi, Innovating through Recession: When the Going Gets Tough, the Tough Innovate, The Andrew Razeghi Companies, LLC, 2008.
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