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2009年展望:キーワードは3つのE(後編)
(2009/01/06公開)

ITにおける2009年の展望

 3つの「E」とは、エネルギー(Energy)、経済(Economy)、雇用(Employment)です。これらは、ITにかぎらず多くの分野に影響を及ぼすでしょう。

経済(Economy)

 金融部門の混乱が続いていることから、予算の削減や、いっそうの効率化や規制が求められています。洗練され、より集中した、迅速に回収可能なビジネスへの投資が、強力なIT運営や努力義務とともにスローガンとなっています。より安価な労働力への要求は海外市場への進出を推し進めますが、従来ほどではないでしょう。特に、不況により金融市場が縮小している今の情勢ではそうです。

 米国を含む多くの国は、国際的なビジネスの機会を活用して、国内の成長を促そうとしています。同じ現象と傾向はエネルギーに関しても見られますが、経済ではより明確です。これは、不況が続くことにより失業も増大しているためで、特定の業種と地域に関しては、ITにも波及する可能性があります。エネルギー問題と人口増加により、物価の上昇も続き、コストに対するプレッシャーがますます増大することになります。

 明るい展望としては何があるでしょうか。過去の景気後退とは異なり、ほとんどの上級管理職は、この不況から脱出するためにITが役立つことを理解しています。あればうれしい付属品ではなく、経費削減の切り札です。ITはより強力なプロセス、ビジネスプロセス改良に対する新たな力、システム開発へのアーキテクチャ的な手法を提供できます。

雇用(Employment)

 経済が雇用に及ぼす影響は明白ですが、ここでは単なる雇用報告のことではなく、もっと広い範囲のことです。終身雇用の習慣から、フリーランスの個人事業家へと文化そのものが変化しつつあります。欧州は、かつては社会資本主義の牙城と考えられていましたが、この経済的なチャンスを握った旧東欧諸国による攻撃的な姿勢に刺激され、米国よりも急速に変化しつつあります。この傾向に、テクノロジーの活用法を熟知している21世紀の世代を加えれば、企業がIMや、Facebookへのアクセスを禁止するときに、労働者が激しく抵抗することが理解できるでしょう。

 セキュリティーの問題は依然として存在しているため、従来の企業文化と、オープンで共同作業的な、データが漏えいする危険が大きい文化との摩擦は続いていくでしょう。インターネットにより可能となった、異種の労働力を求める傾向の加速から、Enterprise 2.0など共同作業を可能にするテクノロジーへの要求が続くことが予見され、セキュリティーとID管理に関する解決されない不満も予想されます。そして、この問題を解決してくれる打ち出の小槌(こづち)はありません。

 ITの将来を設計するときには、この3つの「E」を考慮する必要があります。単なる傾向ではなく、その背後にある力を考え、今年の流行よりもこれらの力に基づいて決定を下すべきでしょう。

原文へのリンク

(原文掲載:2008年11月26日)


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Copyright © 2008 Ziff Davis Enterprise, Inc.
Originally appearing in the U.S. Edition of Baseline. All Rights Reserved.