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ニューヨーク州の運転免許証、無線ICタグを内蔵へ
(2008/10/03公開)

ニューヨーク州の運転免許証、無線ICタグを内蔵へ

 ニューヨーク周りの国境を自動車や船舶で通過するのがさらに容易になる。ニューヨーク州政府は、新たに無線ICタグを内蔵した運転免許証「機能強化運転免許証(EDL)」を発表した。この免許証により合衆国市民は北アメリカ隣国やカリブ海沿岸の17の国々にパスポートなしで国境を渡れるようになる。

 陸運局はこのIDカードが多くの不便な点を解決することになると述べ、利点を次のように分析している。「この免許証は国境通過を迅速にし、パスポートよりも安く手に入るだけでなく、財布の中に入ります。」この免許証が完全にパスポートの代わりになるわけではないが、ニューヨーク州の国土安全データベースを構築する1つの方法にはなり得るようだ。このような試みをしたのはニューヨーク州が最初ではないが、実際に成功させたのは初めてだろう。

 この免許証に関して思い浮かぶ点は:
・ハッカー
・ニセモノ
・将来どのような利用がなされるか

 陸運局はFAQページで、太い黒文字で、この無線ICタグのカードには個人を特定できる情報は含まれていないと述べている。と言うことは、ほとんど何も心配しなくてよいということではないだろうか。この免許証にはOCR(光学的文字認識)と機械読み取り部分を用いて、特有のIDの合致と照合を行っている。

 ニューヨーク州陸運局ウェブサイトのFAQから:


 EDLやENDIDは合衆国とカナダ、メキシコ、バミューダ、カリブ海諸地域の間の国境を陸や海を通って渡るために承認された身分証明書です。またEDLは運転免許証でもあります。EDLやENDIDを用いたこれらの国家間の空路移動は認められていません。…無線ICタグには個人識別情報は記録されていません。無線ICタグに含まれているのはそのタグに割り当てられた固有の番号のみで、1人の個人に対して発行されていることを照合するものです。


 この身分証明書兼運転免許証は、今のニューヨーク州運転免許証と同様、国内線の飛行機による移動にも利用できるが、通常の免許証費用よりも30ドルだけ高くなる。州がこの件で率先する動機付けとなっている理由の1つは経済的なもののようだ。最近の州の発表で1人の職員が述べたことを見てみよう:


 ペーターソン知事政権における公安副書記官であるマイケル・バルボニは、「機能強化運転免許証は安全と経済の間の適正なバランスを実現させている。カナダとの連携によって、EDLは2国間の国境での人々の安全な行き来を実現してくれる。そのことにより、ニューヨーク州はケベック州、またオンタリオ州との大切な関係に対する認識を示すと共に、9/11委員会報告で言及された脆弱(ぜいじゃく)性を軽減するための実際的な措置を取るものである。ニューヨーク州はわが国で最初にこのプログラムを導入した州の1つであり、ペーターソン知事はそのリーダーシップゆえに祝辞を贈られるべきだ」と述べている。


 州の住民はこの証明書を取得することを要求されているわけではない。筆者自身もニューヨーク州住民の1人だが、カナダにはほとんど行くこともなくクルージングも大嫌いだ。パスポートを使うことに何ら問題がないため、この証明書を取得するつもりはない。しかし、多くの国境を渡る人々、トラックの運転手、クルージングのファンは手に入れることだろう。国土安全のためなら全国版のIDデータベースを作るという段階に徐々に近づいているのだろうか。結局のところ、それは11月に誰が選挙で選ばれるかにかかっている気がする。

 もう1点:自分の愛国心が疑われてるいのではないかと心配しているニューヨーク住民に朗報。この新しい身分証明書にはアメリカの国旗が付いている。

 機能強化運転免許証やリアルID法令、また全国版IDカードの進展に関する経歴については、ベースラインの過去記事(原文)を参照していただきたい。

 また、2008年の早い時期に書かれたeWEEKのこの記事もぜひ読んでほしい:国土安全保障局がリアルID条例を発表(原文)



 【原文へのリンク


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Copyright © 2008 Ziff Davis Enterprise, Inc.
Originally appearing in the U.S. Edition of Baseline. All Rights Reserved.