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節約とグリーンIT:「えー、なんで人」を説得するには?
(2008/11/19公開)

データセンター効率化プロジェクトで年間2億ドルの節約を見込むインテル社

 世界各地に何百ものデータセンターが散在するインテル社にとって、コスト管理は頭の痛い問題です。数年前、同社ITオペレーションスタッフは節約を目標とした効率化イニシアチブを立ち上げて、真正面から課題に取り組んでいます。

 多くの組織の例に漏れず、インテル社のデータセンターは事業のあらゆる側面に貴重なリソースを提供すると同時に、会社の膨大なリソースを消費する存在でもあります。世界各地に何百ものデータセンターを置くチップメーカー、インテル社はデータセンターのコスト管理という企業共通の悩みに直面しています。

 低い稼働率、長くは8年間も据え置きのサーバー資産、全般的な秩序の欠如……これらの諸問題に正面から取り組むため、インテル社ITオペレーションスタッフは数年前に効率化イニシアチブを立ち上げました。これにより、同社は年間2億ドルの節約を実現できるものと期待してます。

 インテル社幹部は、これが形ばかりのグリーンなデータセンターの率先ではなく、経済の厳しい現況でもっとも意義の大きい「グリーンな節約」を実現する、効率的実践であると言います。

 「私たちの関心の的はグリーンになることではありません」こう語るのは、インテル社データセンター効率化プロジェクトのマネジャーを務めるブレントリー・デービス氏です。「むしろ、コンピュータ環境を向上させる方策を模索して、効率を改善することが目標です」

プロジェクトの誕生

 デービス氏をリーダーとするチームがデータセンターの効率改善に着手したのは、2006年のことです。

 「データセンター環境への出費が年間でほぼ10億ドルに近いことに、私たちは気付きました」デービス氏は言います。「『とんでもない、もっとましなやり方があるはずだ』と思いました」

 「インテルはチップの製造にかけても、チップを製造する工場の運営にかけても、素晴らしい実績を達成しています。しかし、データセンターの運営に関しては上出来とは言えませんでした。そこで、プロセスが整備され、ガバナンスが確立され、データセンターの管理改善に着手できる標準環境を整備することが先決でした」

 インテル社は、デービス氏をリーダーとして、これらの課題に取り組むグループをITオペレーション部門内に結成しました。デービス氏によれば、「常にスタッフを水平的な視野に引き戻す必要があります。ITグループの関心は往々にして近視的で、自分たちの垂直思考にこだわる傾向があります。しかし、大事なのは水平的な視野を持つことです。それが私のチームがITオペレーションスタッフに対して果たす役割だと考えています」

 デービス氏は、まず手始めに、財務の専門家の招きました。包括的な合計コストに踏み込んで、費用の支出先を明確に把握するためです。効率化プロジェクトにとって非常に重要なステップだと、デービス氏は言います。

 「支出の内情を理解せずしてプロジェクトは成り立ちません。そこで、財務チームに依頼しました。『出費の内容を把握できるように、あらゆる書類の中身をまとめてください。数字をまとめて、正当な出費か、妥当な金額か、確認してください』」

 この段階を踏むことで、デービス氏呼ぶところの「えー、なんで人」から賛同を得やすくなります。デービス氏は説明します。「何かやろうとすると、まず決まって『えー、なんで人』から質問が出ます。『えー、なんでこれをしなきゃいけないのか?えー、なんで私のサーバーを移動させなくてはならないのか?えー、なんでそのデータセンターを閉鎖する必要があるのか?』」

 「『えー、なんで人』は、大抵はお客さんであることが多く、時によっては課題や動機を異にするチームのメンバーであることもあります。『えー、そんなことはしたくない。私の考えるやり方と違う』と反論します。しかし、全体像を提示できれば、そういう人たちにも提案の意味する価値が理解してもらえます」

(原文掲載:2008年10月20日)
(編集部より:次回は、2008年11月20日に公開予定です)
原文へのリンク

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Originally appearing in the U.S. Edition of Baseline. All Rights Reserved.