Information Technology Planning, Implementation and IT Solutions for Business - Baseline
ITプロジェクトでは難題を保留にしない
(2008/10/03公開)
ITプロジェクトでは難題を保留にしない
アプリケーション開発やシステムインテグレーションなどのITプロジェクトでは、着手したときから難題に取り組むべきであって、迫りくるトラブルや待ち受ける複雑な問題の処理を先延ばしにするべきでない。その理由をベースラインのコラムニスト、ブルース・F・ウェブスターが論じる。
ITプロジェクトが開始すると、経営陣であれ開発者であれ、関連する人々はみな前に向かって進んでいると感じたいものだ。また、前進していることを組織の上に立つ人にも見てもらいたいと思っている。それで、最も簡単な作業、容易に実行しすぐに完了できるいわゆる「木の低いところになる実」だけに集中するというごく自然でごく人間的な傾向がある。
そのような作業にはよくユーザーインタフェース(もし存在するならば)が含まれる。ユーザーインタフェース(UI)を作るためのツールやライブラリは年を追うごとにさらに精巧かつ強力になってきている。それでアプリケーション自体に何らかの機能が現れる以前に、ユーザーインタフェースだけが形作られ見えるようになり、ほぼ完成に近づくということがあり得る。
それによって、会社の経営陣にUIを見せ、大きな前進をしているように見せることもできる。しかし当然のことながら、これはトラブルの元になり得る。なぜなら経営者はあなたの作業が実際よりももっと先に進んでいるように思うかもしれないからだ。もっと悪いことに、あなた自身も自分の作業が実際よりももっと先に進んでいるように考えてしまう可能性がある。
多くのITプロジェクトにおいて、これと同じほどよくあるもう1つの傾向は、特定のモジュールやサブシステムを、ちょうど進行が難しくなる80%くらいできた段階で残し、ほかのもっと早く進むモジュールやサブシステムに取り掛かるということだ。これもあたかも作業が進行しているかのような錯覚を抱かせるとともに、経営陣に対してもいかにうまく行っているか報告したくなる要素になる。
誤解してほしくないのは、これらの場合でも、あなたは自分の仕事をこなしてはいるということだ。あなたが作ったユーザーインタフェースはエンドユーザーとなる人たちが評価できるほど見える形になってはいるし、モジュールやサブシステムも80%くらいまでは完成に近づいている。スケジュールどおりかあるいは早めに物事は進んでおり、すべては最高に思える。ここで本当の問題が起こるわけだ。
なぜならこの時点において処理しなければならないのは、開発中のシステムにおいて、解決や実行が難しい問題だからだ。そのシステムがしなければならない計算やデータ解析があったとしても、まだどうすればよいのかが分からない。システム自体がまだ扱えないようなパフォーマンスや処理能力を予定に入れてしまったかもしれない。今まではやりかけの状態で組み込んでいた内部システムやバックエンドシステム、また外部システムに相互動作をさせなければならないかもしれない。つまり簡単に言うと、この時点においてあなたはやり方を知っている部分から、やり方がよく分かっていない部分へと移行していくわけだ。
Copyright © 2008 Ziff Davis Enterprise, Inc.
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